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画像の解像度と印刷

画像の解像度と印刷

いずれも、ブログやホームページに掲載している写真は低解像度なので、そのファイルをそのまま印刷に使用すると、解像度不足のため、ぼやけた、不鮮明な写真になってしまいます。印刷する際には、撮影してパソコンに保存した時のオリジナルの高解像度の写真が必要になります。

おすすめはできませんが、印刷品質を気にしないのであれば、ブログやホームページに掲載している写真をそのまま使用するこもできます。

原稿として提供する場合

実際に名刺やパンフレットなど、原稿として提供する画像に関しては、とにかく高解像度のものを提供しましょう。

ここでいう高解像度とは、未圧縮のJPEG、つまり最高画質の設定にして撮影した写真、形態やスマートフォンなら撮影時のメガの数字が多ければ多いほど良いです。

テレビに例えるなら昔の病室の脇に置いてある画面の小さいアナログテレビと最新の4Kや、フルハイビジョンのテレビくらいの違いがあります。以下では、更に詳しく解像度とピクセルについてご説明します。

「解像度(dpi)」と「pixel(ピクセル)」

デジタル画像(JPEG)などをそのまま印刷した事がある方は経験したことがあると思いますが、パソコンの画面上に表示される画像サイズと、実際印刷をした時のサイズは、同じではありませんよね?

また、パソコンのモニターでは普通に表示されているのに、実際印刷するとモザイクのように粗くなってしまったことはありませんか?

画像を扱う際、よく耳にする“解像度”と“ピクセル”の基礎知識を理解しておくと、トラブルなくキレイに印刷物を作成することができます。

解像度(dpi)

画像はすべて点(ドット)が集まって表示されています。単位の「dpi」は“dot per inch(ドット パー インチ)”の略。つまり、1インチ(2.54cm)あたりにどれだけの密度で点が集まっているかを指す数値を『解像度』というのです。

解像度による画像の違い

▼ Wikipediaより引用
Wikipedia 解像度
Wikipedia 解像度

出力に適した解像度

解像度が高ければ高いほど印刷品質は良くなります。しかし「どれでも高い解像度にすれば良い」というわけでもありません。
壁に張るポスターや、手元で見る印刷物、ウェブサイト上で表示する画像など、それぞれ用途に応じた解像度を選択する必要があります。※一般的な目安です

・リーフレットなどの商業印刷 300~350dpi
・A1~A2サイズのポスター 150~250dpi
・Webなどのモニター画像 72dpi~96dpi

解像度を制作物の適正値より上げ過ぎても、印刷品質が向上するわけでもなく、かえってファイル容量が大きくなりスムーズに印刷できない場合があります。また、低すぎても画像の粗が目立ってしまうので注意しましょう。

pixel(ピクセル)数

そして解像度と密接な関係にあるのが『pixel(ピクセル)数』。1つの画像データに含まれる点の総数をいいます。画素数ともいいます。画素数は拡大・縮小してもその点の数は変わりません。(画像編集ソフトなどで調整することは可能)

ちなみに、よくデジタルカメラなどで耳にする、“メガピクセル”は100万画素、“5メガピクセル”は500万画素の画像ということなのです。どちらの方が高画質かというと、当然数字の大きい5メガピクセルの方が高画質です。

解像度による印刷サイズの違い

画像の印刷サイズやpixelサイズは、数式に当てはめると簡単に計算できます。掲示物や印刷物を作成される方は参考にしてみてください。

ピクセル数(pixel)⇒用紙(mm)に変換:(ピクセル数/解像度)×25.4
用紙(mm)⇒ピクセル数(pixel)に変換:(用紙×解像度)/25.4

解像度が高ければ、見た目もきめ細かい画像になりますが、同じピクセルサイズで解像度が低い画像に比べると印刷サイズは小さくなります。逆に、解像度が低い画像は同じピクセルサイズで解像度が高い画像に比べ、印刷サイズは大きくなりますが、その分点も大きくなり画像が粗くなりますので、注意が必要です。解像度ごとの印刷サイズは過去の記事も参考になさってください。

画素数による画面解像度<

ここまで、印刷を中心に解像度についてご説明してきましたが、テレビやパソコンなどのディスプレイにも解像度があります。画面解像度とは、コンピュータ等のディスプレイにおける解像度のことを言います。ピクセル数が多ければ多いほど、表示できる画面サイズも大きくなります。以下の表はピクセル数の少ない順に画面モードの種類を並べたものです。各画面モードの詳細はWikipediaをご覧ください。

▼ Wikipediaより引用

画面解像度

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